Illuminations/Pluto by Kazuya Nagaya
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イリュミナシオン。暗闇に瞬く燐光の群れ。あるいは煌めくような啓示。
またはフランスの詩人アルチュール・ランボオの未完の詩集のタイトル。ランボオは、キリスト教や道徳などすべてのヨーロッパ精神に飽き果てて、灼熱のアフリカに渡った。彼はそこで、砂漠の武器商人となった。キャラバンを編成して、砂漠を横切る詩人。
そして冥王星。
冥王星は、太陽系を廻るもっとも外側に位置する惑星。その軌道は安定せず、ひとつ内側の海王星の軌道を横切ることさえある。それはまるで太陽の重力との永遠の闘争をしているかのようだ。冥王星は、太陽系というひとつの系列、システムから逃れ、大いなる自由の荒野、外宇宙へ飛び出そうとしているかのようだ。
それは、宇宙におけるアフリカのような場所。そう、宇宙の、灼熱の、アフリカへ。
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われわれは、それぞれがひとつの冥王星である。
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僕たちの生命が、そうなのだ。
生命とは、飼い馴らされることのない野性の馬のようだ。広大な平原にばらまかれた野性の馬たち。美しい群れ。強靭な魂。そして、野性の霊感。研ぎ澄まされた霊感。
三万年もの古代、ヨーロッパの洞窟壁画に描かれたシャーマンたちの絵は、下半身が人間、上半身が野性の獣の姿で描かれている。シャーマンたちは変身し、動物になるのだ。みなぎる野性の霊感をたぐりよせて。
あらゆる宗教がまだなかった時代、始源の霊性、スピリチュアリティはこのようにしてあった。人間を野性の動物で充填するものとして。
そして、野性の馬の、みなぎる生命の霊感として。
野性の馬にプラグインせよ。
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生命は、系列ではない。
それは平原にばらまかれた野性の群れだ。灼熱の砂漠のライオン、ユーラシアの青き狼、そして闇のなかを疾走する鹿の群れ。アジアの高原を駆け抜ける黒い馬、白い馬、黒い馬。山脈をなぞるバイソン。砂塵を舞い上げる恐るべきバッファロー。気狂いバッファロー。夜をめぐる姿なきコヨーテの群れ。盗賊の犬たち。イーグルの急降下。そしてふたたび野性の馬たち。駆けてゆく一群。
見よ、彼らの野性を。 |