Text on "Resonator" by Kazuya Nagaya
Resonatorは、造形作家である国島征二氏の作品集のために制作された2枚組CDである。
CDの1枚めには、アメリカを代表する現代音楽家であるカール・ストーン氏の楽曲が収められ、2枚めに私の楽曲が収録されている。カールの楽曲も、私の楽曲も、ゆったりとした曲調になっており、音楽として聴くというよりはむしろ、音響そのものとして聴いていただきたい。
これらの楽曲は、音響の造形である。
Resonatorという言葉は、「共鳴するもの」あるいは「発振するもの」という意味を持っている。
それは今回のCDのコンセプトそのものであり、そこには国島氏の造形とカールの音楽と僕の音楽とが、三者三様で独自に存在しながらも、深いレベルで共鳴し合いたいという願いが込められている。
また、私のCDのみに限った場合においても、Resonatorという言葉はさらに深い意味を持っている。共鳴すること、響きあうことは、私の音響ではいつも重要な意味を持ち、そして、その延長上に聴いてくださる方々との共鳴がある。私は音響というカヌーに乗って、聴いてくださる方々と響きあい、交歓しあいたいのである。
どうか、ゆっくり耳を傾けていただきたい。
自分の内側に広がる、広大な海のような静寂に、そっと耳を澄ますように。
雨のひとしずくが、渇いた夜の土を静かに打つ音を聴くように。
沈黙のなかで。 |